
本日の帰国後オリエンテーションをもって俺の青年海外協力隊は任務を完了した。
いつかブログにのせようと思って書いていた文章をこのタイミングであげておこうと思う。
この文章はケニアの終盤に書いたもの。かなり個人的な記述もあるし、
とりとめもなく書いてしまったけれど決して忘れてはいけないことだと思うので敢えて記載しておく。
”どうして協力隊をやろうとしたの?”
この質問は隊員にも、そうじゃない人にも必ず聞かれる。
俺もめんどくさくない時はちゃんと答える。
この質問の答えってホントに大事だと思ってるから。
ときにその答えを忘れてしまう人がいたり、過去のものにしてしまったりする人がいる。
もちろん、協力隊は当初期待しているものとはだいぶ異なるからその答えを修正しなけ
ればならない場面はよくある。
だけど、その答えが明確であればあるほど、強ければ強いほど軌道修正がしやすくなる。
そうじゃないと
"あの時はこんな風に思ってたんだけど。。"
"もう、いいや。。"
といった諦めになってしまう。
で、俺はなぜケニアにいるのか?
高校生の時に協力隊をテレビかなんかで見て "やってみたいなぁ。" って思った。
それまで俺は自分を特別な存在だと思う若者特有の自意識過剰の傾向が強かった。
"俺が世界を変えるんだ" みたいな事を本気で考えてた。
でも、大学に入って俺より頭の良いやつや俺よりすげぇやつにたくさん会って
自分が特別な存在でないことを思い知った。
授業も生活もぜんぜん興味を持てなくなり大学を辞めようと思ってたときに
大学の近くで協力隊の説明会が開かれた。
"そういえば、俺は協力隊やってみたいって思ってたよな。。" と何気なく説明会に参加した。
だけど、そこにある募集要項には俺の経験、技術でできるものは何もなかった。
"俺はボランティアすらできないちっぽけな人間なのか。。" ってその時は思って落ち込んだ。
それからしばらく鬱病のような時期が続き、俺は死ぬことばかり考えていた。
”死後の世界で俺は何かができるんだよ”
なんてことを考えていた。
でも、とある本に出会って "とにかく生きてみよう" と決めた。
世の中を変えるとか、良くするとかそういうのではなくて自分の人生を生きてみようと思ったんだ。
就職して結婚して子供つくって家族を守る。
そんなのが生きる意味だと強く思ってた。
で、就職した。文学部出身だったけど縁があってコンピュータの会社に就職した。
そこで、一生懸命働いた。
長いこと付き合っていた彼女を幸せにしてやろうと強く思ってた。
俺の親父みたいに自分のやりたいことよりも家族を守るような姿勢に憧れてた。
でも、俺の心の奥のほうで何かが聞こえるんだ。
聞かないように、目をそむけながら働いていたんだ。朝から晩まで。
俺はこの女と幸せな家庭を築くんだって、耳をふさいでいたんだ。
その声に耳を傾けるのが怖かったんだ。
また、あの時のような苦しい思いをしなければならないかと思うとすごく怖かったんだ。
だけど、もう逃げ続けることはできないというのもうすうす気づいていた。
もう一度、自分と向き合っていかなければならない時期に来ているんだと思い始めていた。
そんな時にまた協力隊の説明会の情報が俺の目に飛び込んできたんだ。
"ひょっとして今の俺なら大丈夫なのかな。4年もコンピュータ会社で働いたんだし。。"
協力隊募集の電車内つり革広告はこう言っていた。
『次はあなたの番です』
そして、俺は会社を辞めた。彼女とも別れた。
でも、まだ協力隊に行くとは決心できてはいなかった。
俺にはある友達がいる。
そいつは俺が心の奥の声を封じ込めようとするときに決まって俺の前に現れる奴だ。
就職を決めたときだったり、結婚をしようと思ってたときだったり。
そしてそいつと会うたびに俺の心の声がいっそうでかくなるんだ。
そして俺は会社を辞めた後すぐに沖縄に行ってそいつと再会した。
沖縄にいた半年は自分の心の声を聞く時間だった。
"俺は天才じゃないし、特別でもない。俺は世の中を変えられない、救えない。"
"でも、俺はそうやってしか生きられない。"
"自分がちっぽけなのかどうか試してみればいい。アフリカで。"
そして俺は今ケニアの大地に立っている。
その想いを忘れたことはない。
だから、辛いことがあっても自分の力で乗り越えていこうとしてきた。
何があってもケニア人のせいにしたり、歴史のせいにしたり、文化のせいにしたり、
JICAのせいにしたり、日本人のせいにしたりしないようにしてきた。
もちろん、潰れそうなほど辛い時もあって人に頼ってしまったり、引きこもりになったりもした。
誰かを傷つけたりもした。
そんな時に俺は "日本だったらもっとやれるのに。。" って思っていた。
そして、その度に "今までの俺はいろんな人に助けられていたんだな" って思うんだ。
今はこんな風に思ってる。
俺はちっぽけだ。
そんな俺がこれだけやってこれたのは気づかないところで誰かが俺を助けてくれてたんだ。
俺は世の中を変えることはできない。
俺は世の中を救うことなんてできない。
でも、俺にも何かができる。そのための場所が必要だ。
そこにいるみんなが居心地がよくて自分らしく自分を出せるようなそんな場所。
そんな場所から世の中が少しでも良くなるようなきっかけ作りをしていけるんじゃないか。
その場所をつくろう。
そんな風に思ってる。
"・・・続きを読む!"