HIV/AIDSのモニタリング&エバリュエーション(M&E)
のトレーニングを5日間にかけて参加した。
日本語だと"監視と評価"ということになるのだろうけど要は、
ケニアでいつ、どこで、何人の人が
どんな検査を受けて
どんな結果が出て
どんな治療を受けているか
といった統計を取って計画通りに進んでいるか、次は何をするのか、
といったことを目的としている。
今までもこうした統計は取ってはいたのだけれど、
バラバラに情報が集められてたり、
統計を取るフォーマットが統一されていなかったりで
信頼できる統計とは言えなかった。
そこでJICAの専門家も協力して新たな情報収集のツールが作られた。
それをケニア中に展開するためにまずは州ごとに
県の保健局長、エイズ対策担当長、保健情報担当長を
集めてツールの使い方を説明するのが今回の目的である。
一言にエイズと言ってもかなり幅広い分野が関係してくる。
VCT(Voluntary Counselling and Testing)
PMTCT(Prevention Mother To Child Transmission)
ART(Anti Retroviral Treatment)
DTC(Diagnostic Test and Counselling)
STD(Sexual Transmit Disease)
Blood Safty
の6エリア全てでエイズに関わる情報を収集するという。
それぞれに新たなレジストリーブックを発行し、
どのようなデータを記入して、どのように集計するか。
どのタイミングで誰がどこにサマリーを提出するか。
そんなことを5日間かけてみっちりと勉強した。
今までの俺なら
"ふ~ん。こんな記録をとるんだね。"
で終わっていただろうけれど、いくつか現場を回った経験と
今回のワークショップに参加したことで考え方は変わった。
"こりゃ、大変だよ。。"
実際の現場では例えばPMTCTと一言で言っても実際は
出産前(Antenatal)、出産(Matanity)、出産後(Postnatal)では
全然違う診察がなされている。
だから、それぞれでそれぞれのレジストリーがあるわけで
それぞれに集計していかなければならない。
小さい病院では保健記録係などいないから看護婦か医師が
記録をとらなければならない。
全て手書きによる記録だから集計と言っても本当に大変。
集計がきちんとできたとしてもその書類を回収するのがまた大変。
公共機関の移動手段が無い病院もあるし、
車が通れないところにある病院もある。
コンピュータ化されれば本当に楽になることだろうけど
数千とある病院全てにコンピュータを配置するのは不可能。
トレーニングも必要だろうし、
電気も無いところだってあるし、
メンテナンスできる人なんていないしね。
そんな状況の中でも、やらなければならない。
エイズという問題は深い。
社会的弱者を狙う病気だから。
だけど逆にエイズという病気と闘うことは
単に病気だけでなく社会的な弱さを克服する闘いでもあるんだ。
もし、ケニアがエイズという病気を克服できたなら、
ケニアが得られるものは本当に大きなものになることだろう。
俺ができることなんて本当に少ないけれど
何とか少しでもお手伝いができたら嬉しいと思う。
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