2007-06-26

ケニアの映画

映画の話をもう少し。


ケニアを舞台にした映画を数本観た。

結構あるもんだね。

『名もなきアフリカの地で』、『永遠のアフリカ』、『ナイロビの蜂』

どれもケニアの美しい景色や動物たちを捕らえてはいるけど
なんか物足りない。

タイトルからして意味がわからない。
原題は違うんだけどね・・・。

1年半しか住んでない俺がそう思うんだからきっと撮影スタッフも
ケニアのことあんまり知らないんだろうと思う。

だから、「ここの景色知ってる!」とか「スワヒリ語訳が違う!」とかで
盛り上がるしかない。

でも、『ナイロビの蜂』は見応えあった。


ヘタにケニアにどっぷり浸かろうとした人が主人公じゃないし、
保健分野での援助の実際がかなり映し出されていて
「うんうん。」と頷きながら観てた。

俺が行ったことあるところもいっぱい映ってたし、ナイロビのタウンで
街から流れてくる音楽がかなりケニアしてたりで嬉しくなった。

そして何より、ケニアを舞台にした映画にしては珍しく人物描写がきちんとしてる。

援助の世界ではとかく男性は理性で動き、女性は感性で動くことが多い。

どっちが良いとか悪いとかじゃないけどそういうところで男女がもめることはよくある。
そんななか妻が殺されて夫は真実を知ろうと動き出すわけだけど、
夫はきっと妻が追い求めてた事実を知りたかったんじゃなくて
妻が浮気してたかどうか知りたかったんだと思う。

そんなところが人間ぽくて良い映画だったと思う。


早く、ケニア人によるケニアの映画が作られないかな。
きっといい映画が撮れると思う。少なくとも日本の映画よりはね。

ケニア人の映像のセンスはかなり良いと思うから。





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なめた映画

ケニアに来て暇なときは映画なんかをパソコンで見ることもあるんだけど
ここのところ良い映画にめぐり合ってない。

仲間同士で映画を持ち寄って交換したりするわけなんだけど、

"これ、お薦めですよ~"

なんて言われて観てみてがっかりすることが多い。

特に邦画。

レベルが低すぎる。


風邪ひいてダウンしてたときに映画を3本観た。

『南極物語』(日本)
『ブラザーフッド』(韓国)
『バルトの楽園』(日本) (だったかな?)



『南極物語』

犬はいいねぇ。ってことで風邪ひいた自分を慰めてあげたくて観てみた。
でも、なんだかなぁ。。

やっぱ犬じゃ俺は癒されないよ。
犬で癒される~って何か淋しすぎる。

とにかく映画としてはいまいちなんです。


『ブラザーフッド』

アジアの映画は結構好きなんだけど韓国の映画見たのは実はこれが初めて。
韓流ブームとかそういうのが好きじゃなかったからかな。

でも、すごい映画だと思う。
韓国人でなくちゃ作れない韓国の映画。
そしてそこにはきちんと戦争が、家族が映し出されている。
役者もみんな良い顔してる。

日本じゃ絶対に作れないね。



『バルトの楽園』

ブラザーフッドの後に見たからなおさらなんだけど、最悪だった。
あまりの質の低さに日本人として情けなくなるくらい。
怒りすら感じた。

でもその映画は文部省推薦のロゴが。

第一次世界大戦中に日本の捕虜となったドイツ人を日本人が温かくもてなして
日本とドイツの交流がはぐくまれたってな話。

そういう事実があったから映画になったんだろうけど、だったら事実に基づけよ!
全てが茶番なんだよ!子供だましなんだよ!本気じゃないから何も伝わんないんだよ!

捕虜が日本人に優しくされたからって戦争は戦争だ。
戦争中にあんな表情するはずがない。日本人もドイツ人も。

軍人にあんなデブがいるわけない。

ドイツの服が日本で手に入るわけないのに毎日きれいな格好できるわけない。

あの当時にあんな田舎に扇風機があんのかよ?

極めつけはもう、笑うしかなかったこのシーン。

ドイツが戦争に負けたと知って捕虜の将校が自殺を図る。
引き出しから拳銃を取り出してコメカミに拳銃をあてて銃声が響く。
翌日収容所の病院でその将校は奇跡的に生き延びて収容所長と感動的な会話が・・・。


おいおい!いくらなんでも捕虜にピストルは持たせないだろ!
そもそも、右手でこめかみに当てたピストルからどうして左手が貫通して命が助かるんだ!?


そこには戦争も描かれてないし、人と人の交流も描かれてない。
何もないだけの無駄な映画。

この映画だけじゃなくてここんとこ観た邦画は全部そう。

なんで?

いろんなところからいろんな注文が来てわけわかんなくなってんのかな?

商業的になりすぎてるの?
でも、こんなんで売れるとしたらそっちの方が心配だな。


でも、こんだけ違法コピーされてたら良い映画はもう生まれないのかもね・・・。



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2007-06-25

環境問題について考える。 "ゴミと選挙と商売編"

まぁ環境を守るってのは要するに行政であって、経済なんだと思う。

ゴミを作らせない法律。
ゴミを再利用するための法律。
それらを実現させるためのお金。
ゴミの出ない商品にどれだけ価値を置けるかという消費者意識。


人間なんて勝手な生き物だからどれだけ環境が危ないってわかってても
死ぬまでゴミを捨て続けるわけさ。

日本じゃようやくポイ捨てする人も減ったかもしれないけど、
違法投棄なんてひどいもんだ。

ポイ捨て断固反対!なんて言ってる人だって
あんたの使ってるシャンプーや化粧品でどれだけ環境が破壊されているかは
気付いてないだろう。

気付いてたとしても、じゃぁ、石鹸で全部すませるわ!なんて人がどれだけいるだろう?


悲しいけれど人間てのはそんな生き物で、だからこそ法律ってのが必要で、
行政ってのが大切なんだってことがケニアに来てつくづく感じるわけです。

でも、なかにはやっぱり地球の声や人類の太古の記憶に耳を傾けられる人もいるわけで
新しい商品価値が新しい経済を作り出しはじめている。


日本に帰ったらきちんと税金を払おうと思う。

それから、選挙もちゃんと行こうと思う。

そして、新しい経済を切り開いていこうと思うのです。


まだまだ書きたいことはあるけれど、これ以上電気を使ってはいかんですね。。




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環境問題について考える。 "ゴミの行方と聞く耳編"

ここまで来たらゴミについてとことん書いてみる。


ところで、ポイ捨てはどれだけ環境に影響を与えるんだろうか?

きっと地球全体の環境を考えればそれはたいした問題ではなくて
工場排水や自動車の排気ガス、森林伐採、下水処理などといった問題の方が
はるかに深刻なのだと思う。

でも、ポイ捨てははっきりと目に付くからどうしても気になってしまう。

環境教育隊員に限らず街で住民と一緒になって”街をきれいにしましょう!”
っていう活動をしている隊員も少なくない。
俺も何度かケニア人と共にゴミを拾ったことがある。


で、その拾ったゴミはどうなるか?

とりあえず近くのダンプサイトまで持って行くのだけれど
その後は何もなされない。

ケニアのたいていの自治体もゴミ収集を行うことにはなっているけれど
収集車の手配がつかないとか何とかで定期的に収集されるってことはない。

たとえ収集されたとしても焼却場や分別の施設なんてないから結局は
一箇所に集められるだけでゴミが減るわけでもなんでもない。


ゴミ拾いしたって何の意味も無いじゃないか!!



確かにそうなんだよね。

でも、暑い中せっせとゴミを拾ってるといろいろ感じることがあるのは間違いない。

ゴミ多いなぁ~
汚いなぁ~

地球の悲鳴が聞こえてきます。

きれいになると気持ちいいなぁ~
俺はゴミ捨てないぞ!

自分の野生の声が聞こえてきます。


そんなところから環境に対する意識が高まるんじゃないかと思うのです。

これってケニアに限らず日本でも同じだよね。

ゴミ収集が行われているからってそれは小さなゴミ箱から大きなゴミ箱に集められた
だけの話であってゴミがなくなるわけではないのは日本も同じ。

ゴミがリサイクルされているとしてもエネルギー量で考えたら決して全てリサイクル
されているわけではない。


ゴミを拾おう!そして声を聞こう!



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環境問題について考える。 "ゴミの定義と美的感覚編"

話のついででケニアのゴミ問題について。

ケニア人は所かまわずゴミを捨てる。

道でポイ、街でポイ、車からポイ。

だから、街中ゴミだらけ。

ケニアでも環境問題は大きな問題でいろんな援助機関が環境に関する
援助を行っている。

環境教育という職種の協力隊員もケニアには多い。

彼らは行く先々でゴミを捨てたらダメですよ~。と言って回る。

ここで難しいのは

"ゴミとは何か?"という定義と"なぜ捨ててはダメなのか?"という理由。


例えば、バナナの皮やトウモロコシの芯なんかは道にポイしてもそこらじゅうにいる
牛やヤギがきれいに食べてくれる。

ほんの少し前までケニアにはゴミはなかった。

全て自然にあったもので自然に帰すことに何の疑問も持っていなかった。

でも、ある日外国からやってきた便利なものを捨てたら外国人に叱られるようになった。
何で捨てちゃいけないの?

ゴミって何ですか?



土に返るものや返らないものを日本人なら何となく知ってるけれど
やっぱりケニア人はわからないから何でも捨ててしまうんだ!


きっとそれは正しいけど問題の全てではないと思う。


日本人だってどれが土に返るかとかわかってる人なんていないよ。
そもそも土は少ないし、土に返るなら捨てて良いって考えてない。


ゴミを捨てたらダメ!ってインプットされてるだけなのだと思う。

何でゴミを捨てたらダメなの?

ってのをきちんと説明できる人って科学者くらいだと思うし
それを理解できる人もほとんどいないと思う。

要するにゴミ捨てるな!汚い街に住むよりはきれいなとこのほうがいいでしょ?
ってこと何だと思う。

でも、それって汚いところに住んでみないと気がつけないんだよね。

自然が美しいって感じることって当たり前のようで当たり前でない感覚なのかもしれない。

そこで生まれ育った人にとってはそれが当然の景色でそれがなくなるなんて
考えつかないだろうからね。

難しい問題です。。



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環境問題について考える。 "マラリアと過剰包装編"



風邪を引いた。

今回は珍しく風邪らしい風邪で高熱が続いた。

そんな時のためにと大事に取っておいた日本食のインスタント食品を
一気に大放出して何とか乗り切った。

で、思う。

ゴミについて。


ケニアではゴミの収集など行われてないから
自分で処理している。

生ゴミは畑に埋めて、燃えるゴミは燃やす。
燃えないゴミは出ないようにできるだけ気を遣ってきた。



3日ほど日本食を食べ続けてたらゴミが増える増える。

過剰包装だろ?

高熱にうなされてマラリアテストキットを初めて使って
結果は陰性。

ホッとしながら味噌汁でも飲むかと袋を開ける。
するとまたゴミが。

こっちが味噌でこっちが具。

確かにうまいよ。それは間違いないわ。

でも、味噌汁がマラリアテストキットと同じだけ包装されなければ
だめなんですかね?

う~ん。また熱が出そう。。




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2007-06-18

今日の言葉(北アフリカ)


"For the benefit of the flowers, water the thorns, too."

North African Proverb



誰だって自分の全てを好きにはなれないさ。

嫌いな部分も含めて自分は自分。


誰だって相手の全てを好きにはなれないさ。

嫌いな部分も含めて相手は相手。




そこを受け入れてこそ自分は成長できるんだと思う。

そこを受け入れてこそ人にやさしくなれるんだと思う。


見苦しい部分も、嫌な部分も、かっこ悪い部分も全てに水をあげよう。


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2007-06-16

まっくろくろすけ



ギルギルという近くの町に住む隊員の家に遊びに行った。

髪の毛を切ってもらいたかったんだよね。

だいぶ伸びてきたし、ケニアの床屋は坊主しかないから
自分で切るか誰かに切ってもらうしかない。

ということで散髪。

頼んだ相手も素人だから思ったようには切れないし
お互い二日酔いで気分が悪くて早く終わらせたかった。

"でも、この髪型はちょっとなぁ・・・"

"だけど、この空気でこれ以上散髪を続けるのもねぇ。。"


ってことで俺は雰囲気を盛り上げるために最終兵器を使った。



俺の髪ってすごくネコッ毛でギュッて握るとまっくろくろすけになるんだよね。


ということで俺は切った髪の毛でまっくろくろすけを作ってみた。

みんな大喜びして写真取りまくって大はしゃぎ。

そんなこんなで俺の散髪も何とか終了。
まっくろくろすけも3匹できました!





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2007-06-15

Memento Mori

いつものように出勤しようと思ってマタトゥ乗り場へ。

マタトゥが2台止まってわれ先にと俺をマタトゥに乗り込ませよう
としているいつもの風景。

俺は何となく後ろのマタトゥに乗った。

いつものようにフラミンゴでピンクに染まったナクル湖を
見下ろしながらマタトゥはタウンへ向かう。

いつものように信号もラウンドアバウトも無い交差点でマタトゥは
右折のタイミングをうかがう。

この交差点はかなり交通量がありかなり危ない。

運転の荒いドライバーもここだけは慎重に左右を確認する。

だけど、前を走っていたマタトゥは車が来ているのにも関わらず
そのまま右折した。

きっと相手の車が止まってくれるって思ったんだろう。
それとも気付いていなかったのだろうか。

ハイウェイをハイスピードで走っている車はスピードを落とさないまま
そのマタトゥに突っ込んだ。

バッスーンっという音とともに火花が散った。

ガラスが飛び散りマタトゥは1回転した。



幸い重傷者はいなかったようだが、精密検査してみないと
わからないような後遺症が残る人もいるだろう。

あの時、前のマタトゥに乗っていたら・・・


ここでは全てが命懸け。

でも、それって日本でも同じなはずなんだよね。

死を想い、生を知る。


自分だけは死なないと思っている人は想像力が足りないのだと思う。

俺がどのマタトゥに乗るかまでは想像できないけどさ。。


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2007-06-12

世界を旅したノート




それは2005年のケニア独立記念日の12月12日だった。

俺はケニアに来て間もなくでスワヒリ語の授業ばかりで退屈してた頃。

あまりに退屈で"同期の隊員はみんな何してんのかなぁ?"って思い巡らせてた。

そんな時ひらめいたのが班日誌。

訓練中、班のメンバーの輪番制で班日誌と言うものを提出するという
まるで小学生のような制度があった。

それを派遣後もやってみよう!というアイデア。

その班日誌はケニアから始まって

ウガンダ、タンザニア、マラウィ、ジンバブウェ、ガーナ、イエメン、シリア、
ポーランド、ハンガリー、モンゴル、インドネシア、ベトナムと回って今日ケニアに届いた。



1周するのに1年半もかかっちゃったよ。

ボロボロになっちゃったけどこれがホントに世界を巡って今ケニアに来てると
思うと感動的。

みんな元気そうに頑張ってる姿も知れて嬉しくなった。

なんとか後もう1周できないかな~。



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2007-06-10

Matatu ni Matata. Crazy matatu.





昔ケニアは3シリングでバスに乗れたらしくスワヒリ語で3を意味するタトゥ
からバスのことをマタトゥと呼ぶ。

ハイエースを改造した一番メジャーなのは定員15名。
(3人×5列。ドライバーとコンダクター含む)

数年前から定員遵守の法律が定められて都市を結ぶマタトゥは定員を
超えることは滅多にない。

だけど、田舎はそうは行かない。

大人が25名ほど乗り込む。子供をカウントしたら30は超える。

扉なんか閉まるわけなくて、人がはみ出したまま出発する。

たいていは道路がボコボコなのでスピードが出ないからまだいい。
(もちろん揺れで相当体力は奪われる)

道が良かったりすると逆に危ない。
山道をヒトがはみ出た車が時速100Km で走りぬけるのだ。


冷や汗かいてるのは俺くらいなもんでケニア人はそんな状況でも俺の耳から
3cmくらいの距離で大声で会話を楽しんでいる。

もちろん警察もたまには取締りをしているのだが、小銭を渡せばそれで終わり。

しょっちゅうそれで事故が起こって人が死んでるんだけど、
それしか交通手段が無いからか、もしくは気にしていないのか
このクレイジーマタトゥは無くならない。



あぁ、疲れた。。

150kmの移動に5時間。悪路と大混雑のなか命懸けで移動せにゃならん
のがアフリカってことです。




このT-シャツは乗った人しかわからんだろうね。



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2007-06-09

ヌカにクギ

"糠に釘(ぬかにくぎ) 手ごたえがなく、ききめがないことのたとえ。"
(国語大辞典(新装版)小学館 1988)



わかってもらいたくて、
気づいて欲しくて

俺は5時間かけてその人に会いに行った。

今までの俺だったらきっと

「アイツはダメな奴だ」

で終わらせていたと思う。

だけど、ダメだとわかっていながらそれを伝えないのはやさしくないと思うんだ。


わざわざ5時間かけて「あんたはダメだ」って言いに行く俺の気持ち。
わかってくれると思ったし。。



でも、なんだろうね。

打っても響かない。
何を言っても、その人の口から出てくるのは

「でも、・・・」、「だけど、・・・」


謙虚にヒトの話を聞くことってのはどうやって手に入れるんだろうね。
決して、生まれついてのものでもなければ、子供のうちに決まってしまう資質
では無いと思うんだけど。。


とにかく、ヌカにクギを打つってのはシンドイ。
でも、打たなきゃならん時は打つしかないのさ。


ヌカだってクギを打たれたりゃ何かは変わるはずだしね。




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2007-06-08

ケニアンマフィア

ケニアにも当然のことながらギャングがいて、政治的にも繋がっている。
彼らはムンギキと呼ばれている。(詳細は下記参照)
今年は大統領選挙もあって彼らの出番が来たといった感じ。

ナイロビを中心に銃撃戦や残忍な犯行が連日のように新聞をにぎわせている。

俺の住むナクルはそれほどではないのだが、やはり油断はできない。

今日は金曜日。
いつものようにデイダンと夜の街を練り歩く約束をしていた。
俺は近所の日本人の家でビールをご馳走になりながら彼からの電話を待っていた。

「コージ。今どこだ?」

「今、近所の友達のところだよ。何時ごろ出かける?」

「今日はムンギキの取締りがナクルであるらしい。今日は中止だ。
コージも絶対に出歩くなよ。」



そんな情報どこから仕入れるんだ?
日本人とだけ一緒にいたら絶対わからない。

デイダン、今夜もありがとう。

平和な街で出会えてたらもっと遊べたのにね。。


(以下、ムンギキについて。JICAケニア安全対策情報より)



JICAケニア安全対策情報

  ムンギキへの取り締まり強化に伴う注意喚起  



 すでに新聞などでも報道されているとおり、ナイロビおよびセントラル州ではムンギキ
とマタツオペレーターとの抗争の激化を受けて、警察がムンギキの取り締まりを強化して
います。警察は、これまでに2000名近いムンギキ関係者と見られる容疑者を拘束する一方
で、ナイロビ市内ではムンギキと見られる銃器を所持した強盗と警察官と銃撃戦を繰り返
しています。



5月17日にはナイロビ市内で強盗団と警察官との間で3件の銃撃戦が発生(2件はダウンタ
ウン地域で発生し、残り1件は日本人関係者もよく訪れるサリットセンター付近で発生)
し、警察官6-8名が命を落としたと言われています。



5月27日には、カリオバンギで警察官が強盗の容疑者2名を逮捕し戻る途中、仲間のムンギ
キとみられる集団が待ち伏せして攻撃し銃撃戦となり、警察官2名と容疑者2名に加え、10
歳の少年と高齢の男性1名の計6名が死亡したと伝えられています。



警察官との銃撃戦に加え、5月18日から22日にかけては、首と胴体を切断するという残虐
な殺人事件がキアンブ及びムランガで発生しています。

さらに、独立記念日の6月1日には、オザヤとカンゲマで警察の副長2名とその家族が射殺
され、6月2日にはムランガで2名のマタツドライバーが惨殺されています。



また、6月4日にはマザレスラムで明け方巡回していた2名の警察官が殺され、同じマザレ
スラムで5日には警察官とムンギキとの激しい抗争で22名-27名が死亡しています。また同
日、ムランガではムンギキにより4人の一般市民(老人)が殺害されています。

警察は7日に、500名を動員し、ムンギキが潜伏していると見られるマザレスラム内コソボ
地区の一斉捜索を強行。11名のムンギキメンバーが射殺されました。 



1990年代に出現したムンギキは、キクユ族至上主義を唱え、いわゆる「カルト」と見
られていましたが、現在はマタツドライバーからみかじめ料を取り上げ(支払わないドラ
イバーに暴力をふるう)るなどギャングと化しています。また、当初は髪型をドレッドに
し容易に見分けることができましたが、警察の取り締まりをうけ、現在は普通の髪型とな
り一般人と区別ができなくなっています。現時点では日本人ないしは在ケニアの外国人を
標的にしているとの情報はありませんが、政治家との関係も取りざたされており、今後大
統領選挙に向けてさらに凶悪化する可能性が否定できません。



つきましては、当事務所が提供する情報に加え、JICA関係者の皆様も住居、勤務先、通勤
経路などの治安について、積極的に情報収集を行い、危険を避けるようにお願いします。
また、警察官には不必要に近づかず、マタツを利用する場合は明るいうちに移動するよう
にしてください。

最後になりますが、今年は大統領選挙の年であり12月に想定される投票日に向けて政治的
な緊張の高まりとともに治安が悪化する懸念があるので、引続き夜間は早めに帰宅するよ
うにお願いします。

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2007-06-06

オデコのメガネで・・・

かゆい。かゆすぎる。
ダニ?南京虫?とにかく人のカラダを何だと思ってるんだ!

これは説教してやらんとならんね。

ということで、

オデコのメガネでデコデコデコリーン!



* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

ねぇねぇ、虫君。
どうして僕の体をそんなに刺すの?

だって、おいしいんだもん!
それに食べないと僕死んでしまうんだよ。

刺すのは良いとしてもかゆくしなくてもいいじゃないか。
かゆくてかゆくて僕、眠れないよ。

かゆくしたいわけじゃないんだよ。
君が勝手にかゆがってるだけだよ。

え!そうなの?僕、ぜんぜん知らなかったなぁ~。
だけど、こんなに痕を残さなくてもいいんじゃない?
僕のカラダ見てよ。
ほら。根性焼きみたいな痕が50個くらいあるじゃないか!
これじゃ、相当気合入ってるヤンキーかいじめられっ子だよ!

確かにひどいね・・・
でも、別に痕を残したいわけじゃないんだよ。
君が勝手に痕を作ってるだけだよ。

え!そうなの?僕、ぜんぜん知らなかったなぁ~。
じゃぁ、僕のカラダ君に聞いてみよう!

ねぇねぇ、カラダ君。
どうして虫君に刺されるとかゆくて痕が残るの?

だって、刺されても何ともなかったら君は虫君に指され放題で
病気になって死んでしまうかもしれないでしょ?
君のためにそうしてるんだよ。

え!そうなの?僕、ぜんぜん知らなかったなぁ~。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


つまり、みんな生きるために精一杯ってことだね。
俺も精一杯生きていかないとカラダ君に申し訳ないね。





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2007-06-05

お金で買える安全

先日も治安のことを書いたけれどちょっと笑っていられないような状況になってきた。

JICAには "この学校は安全だ" と言ったのだけど、それは比較的という意味。
全体的な治安が悪化するうちにその比較的の安全が決して安全とはいえない状況に
なってきている。


俺の住む学校内に県知事が住むことになった。

県知事は24時間警察に護衛されることになっている。
つまり、この学校に銃を持った警察が配置されることになる。

今もアスカリ(警備員)はいるけど彼らは銃を持つことを許されていない。

ケニア人は県知事には警察がいるってみんな知ってるからこの学校は
以前よりも安全になると誰もが思ったし、俺も思った。


しかし、その県知事の家が襲われた。


数名の強盗が何重にもつけられた防犯グリルを取り壊し、
寝室まで侵入して物品を奪って逃げた。
(警備はいなかったらしい)


同僚たちも今までは

"ケニアは危ないから気をつけなよ"

って俺に言ってたのに最近は

"大丈夫だって。心配するな。"

って不審な笑顔で答える。何だか怖い。。


今年の年末にはケニアで大統領選挙が行われる。

それに乗じていろんな犯罪が増えるらしい。
ケニア人も普段はとってもおとなしいのだけど一度火がつくと
怖いほど興奮する性格を持っていて、選挙の前後は何が起きるか
予想がつかない。

実際に周りのケニア人も徐々に浮き足立ってきている気がする。


ということで俺も個人でアスカリを雇うことにしました。

時間も守るし、礼儀正しいし、暇なときの話し相手にもなる。
それに安心してぬ眠れるようになったかな。


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2007-06-04

モブジャスティス

mob justice

直訳すると"群集による正義"になるのだろうか。

悪事を働いた人物を群衆が直接制裁を下すことを言う。
具体的には群集が容疑者を捕まえてリンチして殺してしまうこと。

ケニアももちろん司法が存在して法律によって裁かれることになってる。
でも、このモブジャスティスがまだまだ横行している。

俺はまだ見た事ないけど、ここナクルでも何度か起きている。


知り合いでその現場を見た人がいて、その状況を生々しく説明してくれた。



学校内に泥棒が入り誰かが見つけて取り押さえた。
彼らは泥棒を警察には連れて行かずに縛りつけて
順番に暴行を働き始めた。

何も取られていない人も、教師も生徒もみんなが
笑いながら棒や石で殴りつける。

最後の蹴りでその泥棒の首の骨が折れる音が聞こえた。

その泥棒は車に乗せられてどこかに運ばれていったのだが
誰に聞いても笑って"地獄に行くのさ"と答えるだけ。


"正義とは何か?"


同僚とモブジャスティスについて話し合ったことがある。

"人を殺すことは良いことか?"

"悪いことに決まってる"

"じゃあ、悪いことをした人を殺すことは良いことか?"

"裁判によって裁かれるべきだ"

"でも、モブジャスティスってあるでしょ?"

"・・・警察に連れてっても2日もありゃ釈放されるんだ。
やるっきゃないだろ?"


確かに、俺も自分の愛する人が殺されてその犯人が2日で釈放されて
何事もなかったように生活されたら俺はそいつを殺すかもしれない。

でも、泥棒しただけで殺すのか?

ひょっとしたらそいつは無実かもしれない。

モブジャスティスを間近に見た人が言うには

"彼らは確実に楽しんでいた"らしい。

群集心理というものだろうか。

一度火がついた群集は手がつけられない。

それをただの野蛮の行為と片付けるのは簡単なこと。

そもそも裁判によって殺されることが正しいと言い切れるのだろうか?
戦争で人を殺すことは認められるのか?


"正義とは何か?"


あるケニア人がこんなことを言っていた。

"ケニアでは10円盗んだだけで殺される人もいれば
何百億円も盗んでも地位と名誉が保たれる人がいる"


10円盗んでモブジャスティスで殺される人。
政治腐敗で何百億円も着服する権力者。

裁判所の判決もちょっとした賄賂で決まる。

国民の信頼をなくした政府はモブジャスティスされるのだろうか。



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2007-06-01

古今東西 男は女に支配されているのだ。

今週末は3連休。

"森の中でキャンプして朝までサイと一緒に踊り明かそう!"

と誘ってくれたのはデイダン。ベンの車で金曜の昼から出発だ!

で金曜日。デイダンから電話が。

"コージ。ベンは俺たちを置いていったよ・・・。"


可哀そうな俺たち。





夕方からデイダンの家で酒飲みながらDVDを見てた。

デイダンがぽつりと言った。

"俺の彼女アメリカでナースしてるって知ってるだろ?"

"最近、うまく行ってないんだろ?どうなった?"

"ムズング(白人)の子供作ったってよ。結婚するらしい。"


可哀そうな俺たち。


こうなりゃ踊りに行くしかないな!ってことでTownへ。

とにかくデイダンは "女が必要だ。女が。。" と言っては店を変えていく。

3つめのクラブでようやくモノになりそうな女と出会ったデイダンは
楽しそうに踊っていた。

俺も気持ちよく酔っ払って踊っていると何やら騒ぎ声が聞こえてくる。
騒ぎの方を見るとデイダンが客と取っ組み合いになっている。

とにかくデイダンを落ち着かせて店を出た。

要は女を巡るいざこざ。


ケニアも日本も世界は女を中心に回っているのだ。


可哀そうな俺たち。



それでも、女が好きなのね。

Yeah!デイダン来週も行こうな!!



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