人の弱さ
かつての俺は弱者にたいして冷たかった。
「お前の努力が足りないからだ」
お前にできなくて俺にできるのは俺が努力して勝ち取ったからであって、
元から俺に備わっていた能力じゃない。
そんな甘えている人を容赦なく切り捨ててきた。
それが彼らのためでもあると思ったし、
彼らのせいで自分が足を引っ張られるのは勘弁してもらいたかったから。
ビジネスやスポーツといった真剣な世界ではそれが正しいことだったし、
そうしないと生き残れなかった。
でも、会社を辞めていろんな人達と出会うなかで、
そしてここケニアでもいろいろな人たちと出会って、
いろんな経験をして、いつのころからかこう思うようになった。
俺が努力できたのは誰かが俺を支えてくれたからだ。
彼らができなくて俺ができるなら、
俺が彼らを支えてあげるべきだったんじゃないのか?
人は強く生まれるんではなく強くなる生き物。
であれば弱い人間を突き放すのではなく、強くさせる。
ともに強くなる姿勢が必要なんじゃないか。
正しいことは正しい。
でも、正しいことが全てじゃないこともある。
今まで正しいと思っていた世界がいかに狭い世界であるかをここアフリカで痛感している。
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