トライバリズムとトラディショナリズム
トライバリズム・Tribalism・部族主義
トラディショナリズム・Traditionalism・伝統主義
ケニアには大小あわせて50近くの部族が存在している。
彼らは話す言語も異なるし、文化や習慣も異なる。
イギリスに引かれた植民地時代の国境をそのまま引きずって
ケニアという国が作られて彼らは突如ケニア人と呼ばれるようになった。
ケニアという国の発展を考えるとトライバリズムは悪い意味で扱われがち。
ケニアのメディアや先進国もこのトライバリズムを強く否定している。
しかし、だ。
「思うんだけど、あと10年もたてば部族語ってなくなっちゃうんじゃない?
学校ではスワヒリ語と英語しか教えないし授業は全部英語で話されてるし、
テレビも英語かスワヒリだもんね。」
「そーだな。俺の子供たちはキクユ語を理解はできるけど話せないからな。」
そしてワイナイナはこう言った。
俺はイギリスやアメリカが憎い。
俺たちから全てを奪っていく。
イギリスやアメリカは何が目的なんだ?
彼らは俺たちから文化やプライドを奪い取った。
でも、マサイを見ろ。
彼らは未だに英語もスワヒリ語も話さずに彼らの文化を守っている。
彼らはイギリスの支配に抵抗したわけだよ。
なのに今マサイは世界中から尊敬されているじゃないか。
イギリスの言うことを守ってやってきた俺たちが世界中からバカにされて
イギリスの言うことを聞かなかった彼らが尊敬される。
俺には理解ができない。彼らは俺たちに何を求めてるんだ?
トライバリズムと言うと野蛮で未開なイメージが植えつけれれている。
でも、それはナショナリズムと同じ考え方で世界中にナショナリストは
いるわけだ。
ナショナリズムの名において戦争や支配が行われるのは良くないけれど
自分の国に誇りを持って伝統を守っていくことはとても大切なことだ。
俺は部族語はさっぱりわからない。
職場や酒場で部族後で話されると俺は一人ぽっちになる。
とても淋しいのだけど彼らに「英語で話してよ」と言ったことはない。
俺も久しぶりに日本人にあったときは思う存分日本語を話したいし、
彼らにとっても部族語ってのは本当に大事なんだと思うから。
確かに共通の言葉を持つというのは素晴らしい。
英語が話せれば世界中の人とコミュニケーションがとれる。
だから俺も必死になって英語の勉強をしてるわけだ。
でも、だ。
コージ。英語なんて必要ないよ。
コージの英語はメチャクチャだけど俺たちは
今こうして心が通じてるじゃないか。
たとえ俺たちも英語が話せなかったとしても俺たちは
ボディランゲージでコミュニケーションできるさ。
アフリカには2000を超える言語があるという。
10年後、100年後にはそのうちどれだけが残っているのだろうか。。
ジョヒ ヘフ フィヨフィヨ
俺の知ってるキクユ語。
(意味:超冷たいビール)
注意)写真はマサイではなくポコット族
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